地震に強いRC外断熱工法の医院併用住宅
アーキスタジオが初めて手掛けたRC外断熱工法。外断熱によって省エネ効果と躯体の長寿化と耐震性、スケルトンインフィルによる間取りの可変性と設備の容易な更新など、後の長期優良住宅を先導するコンセプトを実現しました。
DATA
診療所
RC造
地上3階建て
□敷地⾯積 310.94㎡
□建築⾯積 175.52㎡
□延床⾯積 394.87㎡
MATERIALS
●外部仕上げ
・屋根/アスファルト防⽔、ガルバリウム鋼板
・外壁/ガルバリウム鋼板、コンクリート打ち放し
●内部仕上げ
床/フローリング
壁/コンクリート打ち放し、クロス
天井/コンクリート打ち放し、⼀部構造用合板の上塗装
RCの壁構造ですが、RC躯体は外周の壁面を構成する所だけにし、大きなフリー空間をスケルトンとして用意している。間取りは、その後、建築の使用目的に応じて自由に変更可能な間仕切壁としスケルトン・インフィルの考え方を採用している。また、主要な居住空間は、外断熱工法を採用することによってRCの躯体が蓄熱体となり、外部環境の影響を受けにくくなり安定する。
①外断熱RC躯体を外部の環境から保護
スラブと壁のRC躯体を蓄熱体として利用
②アクアレイア(水の自然対流を利用した床暖)
冬場
②及び躯体に、昼間は太陽の熱をダイレクトに受熱し徐々に放熱する。夜は、深夜電力により③に熱を蓄え②に熱を伝え蓄熱させ、昼間放熱する。
夏場
外付ブラインド④とテント⑤で、太陽の熱をさえぎる事によって、受熱を極力抑える。躯体が、外気温の影響を受けにくいので、蔵に入ったような、ひんやりした体感が得られる。