賃貸の集合住宅を建てるにあたり、木造、鉄骨、RC造を候補として、20社程のハウスメーカー等から話を聞き、図面をいただいて比較検討しておりました。
木造は初期の家賃収入と建築コストでみるとコスパは良いのですが、木造三階建て共同住宅は避難路の確保等の制限も多く、
最終的に長期的な視点で建物を維持でき、賃料も安定するRC造にしようと考えました。
工場でコンクリートパネルを作って建築するハウスメーカーは建築コストが高く、間取りの自由度もかけているため、設計事務所も新たに探してみることにしました。
特に、外断熱のRC造は優れた性能とメンテナンス性を持っているため、外断熱工法を重視する設計事務所を探し、滝川さんに出会いました。滝川さんはパッシブデザインを得意とし、デザインセンスも優れており、私の要望に応えていただきました。敷地を最大限に利用し、賃貸の面積を確保しつつ、共用部や屋内の自転車置き場も設計に取り入れていました。屋内自転車置き場まで確保できたハウスメーカーはどこもありませんでしたので、驚きました。また、部屋の間取りについても、何度も打合せを重ね、要望を満たした理想のプランとなりとても満足しています。数社に見積もりを依頼し、予算に合った施工業者を選定していただきました。工事中に不備があれば、すぐに指示を出し、納得のいくものが完成しました。建物は、空間が最大限に活用されており、天井が高くロフト部分もあり、広々としたクールな雰囲気が魅力的です。駅からは少し距離はありますが、8部屋はすぐに借り手がつきました。家賃収入により余裕がでてきたら、他の場所でも設計・監理をお願いしたいと思っています。