Sa-k邸感想 傾斜地に建つパッシブデザイン住宅

渡辺篤志の建もの探訪 にて放送

いつか自分の家を持ちたい、出来ることなら自分たちオリジナルの家を。

子供がほしいと考えていた私たち夫婦がそう考え、土地を探し始めたのは2011年頃でした。
一年ほどいろいろな土地を見て回りイメージが出来つつあったところで、家の設計をお願いする設計事務所を探すため見学をすることにしました。
それほど多くの事務所を訪問したわけではありませんが、私自身の希望はRC、外断熱でした。

ここからはじまりました。

手掛けた物件を見せていただき夫婦で納得、デザインにはこだわりたいけど、住み心地を犠牲にはしたくない、
そんな想いに必ず応えてくれると心に決めたのはアーキスタジオさんでした。
現在の土地は購入前の段階からアドバイスをいただき、安心して購入を決めることが出来ました。
その頃子どもが誕生し、途中乳児連れでの打ち合わせにも快く応じていただいたことを覚えています。

途中キッチンの設計、施工を自らやりたい、
などという突拍子もない、素人には出来るかも分からないお願いを聞いていただけたのも滝川さんならではだったと思っています。
現場も佳境の時期に10余日あまり、段取りをしていただき7月のうだる様な暑さの中で現場の職人さんたちと肩を並べて仕事させていただいた経験と思い出はかけがえのないものとなりました。

設計を進める中でもわがままな私たち施主の要望に対して、コストや使い勝手、デザイン、様々な相反する要素をうまく纏めていただきました。
RC造を生かした柱のない設計、特に規格外の大きさの南面の開口は苦労されたと思いますが他にないとても開放的で明るい空間ができあがりました。
しかしながら施工に当たっては、タイミング悪く消費税増税による需給の逼迫やその後の円安、原材料費、人件費の高騰などに直面してしまい、一時はもう無理かもしれない、とあきらめそうにさえなる状況に見舞われました。
そんな中でも滝川さんは粘り強く見積もりをとり、コストダウンの検討をしていただいたおかげでついに着工、そして土地購入より苦節二年半、無事竣工を迎えることが出来ました。

引っ越ししておよそ半年になります。
冬場はエアコンを一台回しっぱなしにしていますが、真冬であっても晴れの日のリビングは暑いくらいに日が差します。エアコンは日の当たる日中はただの送風になっている様です。上から下まで家のどこに行っても半袖でいられる室温を維持できています。
日差しあふれるリビングもシェードを下ろすと、密集した住宅地とは思えない落ち着いたリゾートのような空間に生まれ変わります。
これからの暑い季節にはこうやって日差しをコントロールすることで涼しさが維持できると思います。

いまやうちの家族は実家に帰っても、旅行に行っても、帰ってくると「やっぱりおうちがいいね~」とつぶやく日々です。3歳になる我が子も、いいのか悪いのか、泊まりで出かけるとその日の夜には早々と「おうちに帰りたい!」なんてだだをこねる調子です。
自然のエネルギーを生かし、快適で、経済的でなおかつカッコイイ家、そんな理想の家が実現できました。

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